感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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同時代の認識論、哲学と比較すると、基礎づけ主義の色合いが少し弱まり、代わりに「自然/本性(nature)」や「常識」が原理に据えられる。想定される論敵は、間接知覚説を採る学説一般、とりわけヒューム哲学であり、それらは一般に懐疑論へと向かうという主張を打ち出す。リードによるヒューム解釈は、(上記のように)一見すると懐疑主義的なもののように見える。ただ、そこに挿入された「中途半端な」という文言が新鮮であった。この形容詞により、リードとヒュームの親近性は保持され、リードのヒューム解釈が極めて現代的に映る。2014/07/29
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