内容説明
現代の経済学において経済理論の内容やスタイルは時代とともに変化しつつあるが、経済分析を支える基礎的体系としての一般均衡理論の意義と役割は、いささかも失われてはいない。ワルラスによって創始された一般均衡理論はドブリューの『価値の理論』において最も厳格かつ洗練された理論的体系を具備するにいたったが、本書はこれら現代の一般均衡理論を理解するために、必要にして十分な数学的基礎を簡潔に解説することを企図したものである。
目次
集合と写像(集合;写像 ほか)
Rlの位相(ノルムと距離;開集合と閉集合 ほか)
凸集合(凸集合の基本性質;Caratheodoryの定理 ほか)
多価写像の連続性(連続性の概念;いろいろな演算の連続性 ほか)
不動点定理(Brouwerの不動点定理;単体 ほか)
著者等紹介
丸山徹[マルヤマトオル]
1949年東京に生まれる。1972年慶応義塾大学経済学部卒業、現在同大学経済学部教授、経済学博士。函数解析学・数理経済学を専攻
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