内容説明
世界文学史上に凛然と輝く『失われた時を求めて』。著者は、三種の翻訳を行きつ戻りつつ、セルバンテス、ドストエフスキー、カフカ、キルケゴール、ベンヤミン等を誘い込み、夢の実現にまつわる呪文の解読をめざす。
目次
1 逍遙学派の女
2 ユラニストとユマニスト
3 ドン・ファン、オン・ファン、アンファン
4 難色という色メガネ
5 大童
6 神話をかける
7 ヒューマニアック
8 蝶番と門番
9 われわれ小説
10 さまよえるユダヤ人
11 壁・襞・璧
12 オラという語り手
13 世界文学測量士
著者等紹介
室井光広[ムロイミツヒロ]
1955年、福島県南会津生まれ。早稲田大学政治経済学部中退、慶應義塾大学文学部哲学科卒業。現在、東海大学文学部文芸創作学科准教授。著書に小説『おどるでく』(1994年、第111回芥川賞受賞)文芸評論に『零の力』(1988年、群象新人文学賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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