内容説明
翻訳は日々あたらしい。今、読者に伝わる言葉は、どう創られるのか。プルースト、ジッドから現代の小説家まで、著者が、その作品の魅力を縦横に綴ったオマージュ集成。
目次
第1部 フランス文学の日々(あこがれの作家たち;現代小説を追いかけて;フランス文学多面体)
第2部 翻訳文学または/すなわち日本文学(エッセイの愉しみ、翻訳のたくらみ;本の波間を漂って;日本語作家礼讃)
著者等紹介
野崎歓[ノザキカン]
1959年、新潟県高田市(現・上越市)に生まれる。東京大学文学部仏文科卒業。東京大学大学院人文社会系研究科・文学部准教授。専門はフランス文学、映画論。主な著書に、『ジャン・ルノワール越境する映画』(青土社 2001年。サントリー学芸賞)、『赤ちゃん教育』(青土社 2005年。講談社エッセイ賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ブルーローズ
1
11月7日読了。ワタシはあまりフランス文学を読んでいないので、前半はきつかった。後半は英米文学を読んでいる人なら大丈夫。片仮名語の蔓延に危惧しているが、その理由も納得できる記述。2011/11/12
みにゅい
0
一気読みすべき本ではない。喫茶店で、ベッドで、はたまた電車の中で、少しずつ読むべき本。作者の自由間接話法的なパラフレーズから立ち現れてくる言葉の運動に共鳴しつつ読み進めましょう。そして、作者が語り紹介する本の中にこれは、と思うものがあったら、ぜひ手に入れて読んでみましょう。そんなネットワーク的な読書の始まりになる一冊だと思います。2016/08/15
ktysn
0
だらだらと読み継いでいたが、読了。寝る前にベッドのなかで一編、そんなふうに気持ちよく読んでいける本でした。2009/10/18