内容説明
朝日新聞は「軍国日本の魁」というべき存在だった!主要戦時社説65本を収録!
目次
序章 二度と騙されないために(戦後の「自信なき保守体制」をつくったもの;本書の工夫 ほか)
第2章 開戦(帝国の対米英宣戦(昭和十六年十二月九日)
勅語を賜う(昭和十六年十二月十一日) ほか)
第3章 決戦(首相必勝の信念を吐露(昭和十八年一月二十九日)
米大統領また空宣伝(昭和十八年二月十四日) ほか)
第4章 敗戦(思想攻勢に進まん(昭和二十年一月一日)
当路者よ、この人を見よ(昭和二十年一月十二日) ほか)
終章 朝日の一五〇〇日(「勇ましゅうて、朝日読んでたら気ィ大きゅうなる」;スクープ合戦に敗れる ほか)
著者等紹介
室谷克実[ムロタニカツミ]
1949年、東京都生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科を卒業し、時事通信社に入社。政治部記者、ソウル特派員、宇都宮支局長などを歴任。2009年より評論活動に入り、現在は数々のベストセラーを世に送っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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みじんこ
5
対米開戦~終戦までの朝日新聞の社説を読む。『永遠の0』でも言及されていた、戦争を盛んに煽り戦後に変節した新聞である。靖国について書いた社説などは立派だと思ったが、そこでも、また他の社説でも左翼のアジビラか北朝鮮の国営放送の書き起こしかと思うような文言で大衆扇動や英米批判をしているのが不気味だった。ルーズヴェルトの話を「戦状の歪曲と誇張された前途の楽観的見通し」と書いた時もあるが、これはお前の新聞の社説のことだろうと言いたくなった。戦中に特攻や玉砕を社説で礼賛した事実を、朝日新聞は改めて思い返すべきだろう。2015/02/18
kurayamadasoga
1
朝日新聞社の社説を読んだ当時の日本人と同様に私も読んでいるうちに気分が高揚してきました。ww2019/09/09
どすきん
1
読みきれなかったが、返却2018/08/14
伊勢田和良
1
室谷克実「朝日新聞『戦時社説』を読む」を読みました。 「玉砕して悠久の大義に生きる皇国軍人精神の崇高極まりない精神を活かすことは国民最高の義務でなければならぬ。」 「一億国民は、総力をこの戦争目的に凝縮し、あらゆる障害を超え、いかなる困難にも耐えて突き進む決意をゆるめてはならない。」 「靖国神社は、日本人の魂の故郷であり天皇中心の皇国のために戦い死ぬことは、建国の古より未来永劫に変わらざる、わが国民精神の伝統である。」 「白人支配の鉄鎖を寸断し、アジア解放の聖戦完遂に邁進することを誓う。」 まるで右翼2015/08/15
ひろただでござる
1
玉砕しようが特攻しようがまるで他人事。全く安全な場所から拳を振り上げ自分の表現に興奮していく「戦時社説」。報道を担う人間の矜持が微塵も感じられない。2015/02/22
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