内容説明
栄光と挫折の日々。不世出のマンガ家が遺した自伝&マンガ戦国史。
目次
はじめに 書き出しがむずかしい
1 やぶれかぶれの少年期
2 廃墟のあちこちで
3 仙花紙文化
4 漫画少年のふところ
5 児漫長屋紳士録
6 第二の戦後のなかで
7 死にものぐるいの季節
おわりに いばらと泥濘
付録 手塚治虫デビュー作品「マアチャンの日記帳」(抄)
著者等紹介
手塚治虫[テズカオサム]
1928年、大阪府豊中市生まれ。兵庫県宝塚市で少年時代を過ごす。46年マンガ家としてデビュー。翌年発表した「新宝島」等のストーリーマンガにより、戦後マンガ界に新生面を拓く。62年アニメーション作家としてデビュー。翌年から放映したテレビアニメ「鉄腕アトム」により、テレビアニメブームをまきおこす。1989年二月没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あいくん
7
☆☆☆手塚治虫さんが1969年に書かれたものです。 40歳くらいの頃の文章です。 手塚治虫さんは子どもの頃、兵庫県宝塚市に住んでいました。 「ヅカ・ガール」に接する機会も多かったそうです。 このときの影響から「リボンの騎士」が生まれます。 手塚治虫さんは宝塚歌劇の影響からか、大学で演劇部に入ります。 若い頃、手塚治虫さんは映画を貪るように観ました。 一年に365本以上観たこともあるそうです。 映画評論家以上の本数観ていたということです。 これがマンガ家としての肥やしになったと言えると思います。2018/04/24
井月 奎(いづき けい)
7
初めて物語の凄さに気付いたのは『ブラック・ジャック』を読んだときで、カッコよくて楽しくて爽快で悲しくて痛快、いくつの感情を体感させてくれたのかわからないくらいです。人を助けたいがために安楽死を試みる医者の存在に読み手は思考を強いられ、神技とも言えるメスさばきでも病人を助けられなかったときのブラック・ジャックの嘆きはこちらの胸まで重くさせます。その臨場感とリアリティ、斬新な視点となにより面白さはは手塚治虫の気が触れたような創作活動と楽しませてやる、という決心から生まれたのです。すこしでも近づきたいです。2015/07/14
JYHS
1
戦後の街の情景説明が印象的。 でもはまる本ではない。2017/03/12
とんび
0
かなり既視感のある内容で、いろんなところで引用されている文章が並んでいる。いわば原点。 手塚伝説が本人視点で、さらりと語られてるが「ひどいよ手塚さん」とでもタイトルつけたほうがいいんじゃないか(笑) というか、前の(か前の前の)版を読んだことあるな、たぶん。2015/06/15
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