内容説明
明治「文明開化期」に始まった新しい歌声を、近代文学の勃興と変遷の中でとらえた新機軸の書き下ろしエッセイ。
目次
プロローグ あまつましみづながれきて一讃美歌開化のメロディ
さくらの花の、さかゆる御代に…―新しき歌声・唱歌
我は官軍我敵は…―「抜刀隊」マーチから軍歌へ
おもえば遠し故郷のそら―少年立志と望郷歌
君が代は千代に八千代に―国家としての「君が代」
あはれすあしのおとめ子よ―異国のメロディを日本に
われは湖の子さすらいの―響け新しい歌声
汽笛一声新橋を―近代文明への讃歌
唄を忘れた金糸雀は―白秋、八十、雨情の童謡の時代
叱られてあの子は町まで―抒情歌としての童謡
エピローグ 春のうららの隅田川―夭折の天才滝廉太郎の東京歌
著者等紹介
小川和佑[オガワカズスケ]
文芸評論家。1930年生まれ。明大、東京電気大講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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