内容説明
数少ない伝記資料を博叟、全国に残された足跡を渉猟、その生涯の真実に迫る。
目次
序章 佐々木小次郎の虚像と実像
第1章 小次郎の出自と前半生
第2章 小次郎と武芸流派
第3章 小次郎と「つばめ返し」
第4章 巌流島の決闘の真実
第5章 巌流島以後
資料篇
著者等紹介
川口素生[カワグチスナオ]
歴史研究家(専攻は戦国・江戸時代)。昭和36年、岡山県生れ。岡山商科大学商学部商学科・法政大学文学部史学科卒。法政大学名誉教授村上直博士に師事
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感想・レビュー
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紫暗
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有名な巌流島の決闘で勝った側である宮本武蔵については資料が多く残っているものの、悲しいかな負けた方の佐々木小次郎の資料は皆無に近い状態のようで、本書でもはっきりとした情報はさほど得られないのが実際のところでした。ただし、著者はしっかりとした裏付けが取れない情報は事実ではないものとして扱っているので、巷で信じられている逸話が事実なのかそうではないのかだけははっきりわかります。小次郎とは関係ない話が挟まるのは資料が少ないための苦し紛れとしてまぁしかたがないかと。巻末の参考資料一覧だけでも価値があると思います。2011/10/03