出版社内容情報
天皇国日本の理想を追い続けて自ら行動した昭和時代を葦津珍彦が率直に語る異色の昭和史。未発表の論集を中心に編集。その抱いた夢を、是非現代人には継承していってほしい。
目次
第1章 老兵始末記(夢はただ、水泡と消ゆ;昭和の始めのころ;流血、動乱の初め ほか)
第2章 神道的日本民族論(日本民族の世界政策私見;日本神道とナチス精神;神道とナチスは断じて異なる)
第3章 神国の民の心(古神道と近世国学神道;祈る心と怨む心と;仁者無敵 ほか)
付録
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
半木 糺
3
葦津が著した自伝や随筆などを収録した書籍。公人として論理的な文章を多く記した葦津は私人としての実像がともすれば見えにくくなりがちであった。本書は私人としての葦津の姿を探るのに最適な書物である。若年期の左翼青年時代の回想や、戦時中に緒方竹虎に日本の情報戦についての案を建策した件、敗戦直前にとある陸軍大佐と謀ってポツダム宣言受諾阻止に動こうとした等、非常に興味深い記述が多数ある。2017/08/13
叛逆のくりぃむ
1
私が北一輝や権藤成卿に感じた違和感を著者も同様に感じていたことが確認できた。2011/11/04