内容説明
なぜ、宗教からの脱出の進展とともに民主主義は危機に陥ったのか。フランス独自の政教分離「ライシテ」における政治と宗教の関係を歴史的に考察し、未来への道を示唆する。左右の対立を超えて第三の潮流を形成する、現代フランスを代表する哲学者のエッセンス。
目次
序 ひとつの深い断絶
第1章 宗教的なるものの変遷
第2章 ライシテの歴史
第3章 ニュートラルな民主主義
第4章 戴冠せる市民社会
第5章 アイデンティティの時代
第6章 信じることの革命
第7章 現代民主主義の限界
著者等紹介
ゴーシェ,マルセル[ゴーシェ,マルセル][Gauchet,Marcel]
1946年生まれのフランスの哲学者。社会科学高等研究院(EHESS)教授で、レイモン・アロン政治研究センターに所属。『記憶の場』の編者ピエール・ノラとともに『デバ』誌を創刊、主筆を務める。民主主義を生きる人間の歴史的条件を問い続ける哲学者であると同時に、アクチュアリティに切り込むジャーナリストでもある
伊達聖伸[ダテキヨノブ]
1975年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位修得退学。2002年から2007年までフランス留学。リール第三大学博士課程修了、Ph.D.(パリ高等研究院との共同指導)。現在、東北福祉大学総合福祉学部専任講師。専門は、宗教学、フランス語圏地域研究
藤田尚志[フジタヒサシ]
1973年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位修得退学。2000年から2006年までフランス留学。リール第三大学博士課程修了、Ph.D.。現在、九州産業大学国際文化学部専任講師。専門は、フランス近現代思想。日本フランス語フランス文学会2010年度学会奨励賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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