内容説明
ボクは大学の先生。近所の八百屋のおばさんは、ボクのことをいつも「キョウジュ、キョウジュ」と呼ぶ。なんだかエラそう。でもボクは、自分がどう生きたらいいのかわからない。男でもなく女でもなく、右でも左でもない、自殺に惹き込まれ、死者と共に生きたい。―こんな日々の生きにくさ、違和感を、徹底的に考えてみたいんだ。
目次
1999年(ごあいさつ―01.20;それは舞子さんからはじまった―01.26;なぜ人を殺してはいけないのか?―02.03 ほか)
2000年(元旦に自殺を考える―01.01;元旦に天皇制を考える―01.01;短歌はやっぱりマイナーでいい―01.11 ほか)
2001年(幕間の口上―01.01;ボクの人生は終わった―01.01;人類滅亡―01.01 ほか)
2002年(南フランスに老学者を尋ねる―01.08;ヨーロッパ、マンガ事情―01.11;大学の終焉―01.25 ほか)
著者等紹介
ぶんまお[ブンマオ]
1949年生まれ。某大学で教鞭をとる。アカデミズムの体系立った哲学・思想に飽き足りず、個人から出発して個であることを手放さない「哲学」実践をネットで試みる
末木文美士[スエキフミヒコ]
1949年生まれ。現在、東京大学大学院人文社会系研究科教授。専門は仏教学、日本思想史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ichiro-k
4
著者が「誰かに読んでもらいたいから書いているわけじゃない」と言っているように、自分にとって共感できる部分あり、ツライ部分ありの私的エッセイ集。本業は宗教学者のようだが、「ぶんまお」というハンドルネームを使い閉鎖したHPにUPしたもの。思っていることを言っている「中島義道」に嫉妬しているようにとれる表現がある一方で、常識的な「学者の顔」が出たり、フェチに近い「マニアック」な顔が出たり(これが一番辛い)・・・パラノイア気味の展開で垂流しの感あり。2011/04/10
くろちぇっと
0
この本を読んだ時点ではまだHPはあったのだけれど、気づいたら閉鎖されていた。電車内でスマホで読むのがちょうどいい感じの文章だったのだけれど……残念。




