出版社内容情報
人権概念が抱え込む、「価値」と「ルール」の2つの原理を手掛かりに、自分自身の判断の基準となるべき「生きた思想」として人権論を取り戻す画期的論考。
近い将来日本が受け入れる多くの外国人労働者や、マイノリティとの「共生社会」への指針を示す。
"序 章 人権論の視座
価値対立の世紀
切り札としての普遍的人権概念
二つの異なる原理
視点の転換
自己中心性から出発する
第1章
わたしはなぜ人権を論じるか
遅まきのスタート
「スコップの方が大事」
ある決心
政治犯を救え
新たな道の模索
竹田現象学との出会い
まやかしの共生論
自分のことばをつかむために
第2章
二十一世紀の新たな問題
「壁」が崩壊した後で
資本主義の光と陰
価値対立と利益対立
第3章
内容説明
今世紀半ば、日本は3000万人の外国人労働者を受け入れることになる。現代の硬直した人権論に、「価値」と「ルール」の新たな視座をひらき、多元的社会への指針を示す画期的論考。
目次
序章 人権論の視座
第1章 わたしはなぜ人権を論じるか
第2章 二十一世紀の新たな問題
第3章 会議は踊る
第4章 人権の二つの原理
第5章 価値的人権原理とは何か
第6章 ルール的人権原理とは何か
第7章 現代日本の神話と課題
第8章 開かれた共生社会をもとめて
著者等紹介
金泰明[キムテミョン]
1952年大阪市に生まれる。大阪市立大学商学部卒業。在日韓国人政治犯を救援する家族・僑胞の会事務局長(1976~1990)、在日韓国民主人権協議会共同代表(1990~1995)を経た後、明治学院大学大学院で近代哲学と現象学を学ぶ。国際学博士。英国エセックス大学大学院人権理論実践コースで哲学・論理学・政治学を学び、M.A.を取得。現在、大阪経済法科大学アジア太平洋研究センター特別専任教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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