出版社内容情報
人間の性格を作る4つの気質を手がかりに、自分自身の個性を知り、苦手な相手ともうまくいくための方法を説く。ユーモラスな語り口と、面白い豊富な事例。シュタイナー学の第1人者による書き下ろし、ドイツに先駆けて日本語版刊行。
はじめの言葉
第1章 はじめて気質を知る人のために
気質とは何か―四つの気質の特徴
胆汁質/粘液質/多血質/憂鬱質
行動に現われる気質/帰宅時の子どものふるまい/気質による絵の違い
第2章 気質の長所と短所 気質の発見
気質の発見/名前の由来―ヒポクラテスの教え
四つの元素と気質―エンペドクレスの四元素/混じりあう気質
あなたは社長か、哲学者か―ゲーテとシラーの気質のサイクル表
気質が病的にかたよるとき
胆汁質の暴力/粘液質の無気力/多血質の精神錯乱/憂鬱質の鬱病
第3章 ちがう気質になってみる―体験から気質を学ぶ
ちがう気質になりきる意味/子どもの気質を見きわめる/
すばやく反応する気質/何でも自分に吸収できる気質/
子どもの気質を見きわめるポイント/おとなの気質を見きわめる
エレベーターの故障/不意の来客/気質のちがいが現われやすい場面
第4章 家庭で気質を生かすには―わが子をもっと理解するために
あきさせないくふうをする―多血質の子どもの場合
多血質の親/胆汁質や憂鬱質の親/粘液質の親/の子ども
第6章 気質にあわせた教え方―シュタイナー教育のとりくみ2
気質にあわせたお話の効果
優しく、問いかけるように―憂鬱質の子どものために
具体的に、目を見て―多血質の子どものために
ゆっくりと、間をとって―粘液質の子どものために
短くドラマチックに―胆汁質の子どものために
豊かなお話の世界―コロンブスの新大陸発見
にぎやかな港―多血質の子どものために
見わたすかぎりの海―粘液質の子どものために
船員たちの秘密の会議―胆汁質の子どものために
思い悩むコロンブス―憂鬱質の子どものために
四つの気質に対応する
子どもにお話をくりかえさせる
気質にあわせた計算のしかた
ひき算―憂鬱質/わり算―胆汁質/かけ算―多血質/たし算―粘液質
二つの気質にとりくませる/結果からはじまる計算の効果
子どもの気質と席の配置
マイペースな粘液質と、自己中心的な胆汁質/乱暴な胆汁質と、泣き虫の憂鬱質
重い胆汁質と、軽い多血質/一番が大好きな胆汁質どうし
第7章 人間関係で悩まないために
第9章 四つの気質と人間のなぞ
人間は四つの要素からできている
物理的な法則にしたがう「物質体」/生命の力としての「生命体」
感情をつかさどる「感情体」/自分を意識する力である「自我」
すべての人間の中に、もう一人の自分がいる
人間の四つの要素と四元素/気質は遺伝するか
親から何をうけつぐのか/気質から、本当の個性を見ぬく
人間のなぞを解く
おわりに
はじめの言葉 (本書より抜粋)
あなたのまわりには、きっといろんな性格の人がいるでしょう。とても気があう人もいれば、どうしてもうまくいかない人もいるはずです。人間関係でまったく悩まない人など、いないものです。では、どうしてそういうことが起きるのでしょうか。
私たち人間の性格は、四つの気質からできています。怒りっぽい「胆汁質(たんじゅうしつ)」、ほがらかな「多血質(たけつしつ)」、のんびりした「粘液質(ねんえきしつ)」、きまじめな「憂鬱質(ゆううつしつ)」といった特徴をもつ四つの気質が混じりあう割合が、人によってそれぞれちがうため、一人ひとりの性格が異なっているのです。
この本で気質を学ぶことによって、自分の本当の個性がよくわかるようになると同時に、苦手な相手とも、もっとわかりあえるようになれるでしょう。
・・・・(中略)・・・・
この本を通じて、読者が四つの気質に興味をもち、自分の子どもや友だち、夫婦のあいだや職場の中で、実際に役立てていただけたら幸いです。人間同士が憎しみあい、さまざまな争いや紛争がたえないこの時代だからこそ、まず自分のまわりの人間から理解していくことが、何
内容説明
なぜ気が合う人と合わない人がいるの?気質は一人一人の個性を知り、人間関係をスムーズにする最大の手がかりです。シュタイナー学の第一人者による書き下ろし。
目次
第1章 はじめて気質を知る人のために
第2章 気質の長所と短所
第3章 ちがう気質になってみる―体験から気質を学ぶ
第4章 家庭で気質を生かすには―わが子をもっと理解するために
第5章 気質を調和させる方法―シュタイナー教育のとりくみ 1
第6章 気質にあわせた教え方―シュタイナー教育のとりくみ 2
第7章 人間関係で悩まないために
第8章 あなたの気質を改善する方法
第9章 四つの気質と人間のなぞ
著者等紹介
エラー,ヘルムート[エラー,ヘルムート][Eller,Helmut]
1935年、ハンブルク生まれ。ドルナッハ・シュタイナー教育教員養成ゼミナール卒。ドイツのシュタイナー学校での担任を経て、1988年よりハンブルク・シュタイナー学校教員養成ゼミナールの代表として、シュタイナー教育の普及に力を注ぐ。現在は退職し、世界各国で精力的に講演活動を行なう。専攻は気質学
鳥山雅代[トリヤママサヨ]
1968年、東京生まれ。自由の森学園卒業後、ミュンヘンのオイリュトミー学校で学ぶ。1994年から2001年まで、ヴェルンシュタインとニュルンベルクのシュタイナー学校でオイリュトミーを教える。2001年から、ニュルンベルクアントロポゾフィー協会、賢治の学校とともに、ニュルンベルクで日本人を対象としたシュタイナー教育のゼミナールを運営。現在は、ドイツのハスフルトにあるシュタイナー学校で、専科教師としてオイリュトミーを教える(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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