出版社内容情報
無意識がつきつける不可解なパラドックスをどう読み解くか。アクティヴ・イマジネーションの技法によって現れ、精神分析のプロセスを左右する高度に元型的なイマジネーションを解釈するコツを実践的に示す。
はじめに
<上級編>の目的/本書における事例の扱い方
第一章 この道を行きし人あり‐時間のパラドックス
イマジネーションにとりかかるまで/アクティヴ・イマジネーションのはじまり/本能に導かれて/魂の導者とともに行くネキュイア/時間のパラドックス
第二章 隔てられている神‐犠牲のパラドックス
神話の領野へ/空間のパラドックス/犠牲のパラドックス
第三章 最初の罪人‐意識のパラドックス
まことの名前の魔力/物の声を聞く/作業の試行/月の弓を携えて/意識のパラドックス
第四章 封じられた魂‐救済のパラドックス
血の海の秘密/意識の方向性/ケイの出自/救済のパラドックス
第五章 誰のものでもない‐自我のパラドックス
貪欲な者がつなぐ/元型的に正しい選択/神に愛されるもの/自我のパラドックス
第六章 未生の王子‐不死のパラドックス
月の光が照らし出すもの/声の主の正体/ウロポロス/不死のパラドックス
第七章 人類の意識のために‐超個のパラドックス
出立/水神問答/待っていてくれるということ/超個のパラドックス
第八章 受肉させる魔女‐価値のパラドックス
魔女の登
はじめに
はじめに 〈上級編〉の目的 このアクティヴ・イマジネーションを学ぶためのシリーズも、「無意識と出会う」(初級編)、「成長する心」(中級編)と来て、今や「元型的イメージとの対話」(上級編)に入ろうとしている。〈初級編〉ではおもに、アクティヴであることの意義やアクティヴな態度を保つための留意点について述べた。そして、〈中級編〉では、アクティヴ・イマジネーションで個性化のプロセスを歩む場合に遭遇しやすい諸問題にどう対処すべきか、できるかぎり実践的な観点から論じた。本書は、そのような基礎をふまえたうえでの〈上級編〉である。
〈初級編〉は、条件さえ整っていればまったくの素人の方でもアクティヴ・イマジネーションを試みていただけるよう、具体的な方法も含めて解説した。一方、〈中級編〉は広く心理療法家を対象に、臨床現場での使用を念頭に置きながら技法論に近い体裁でまとめた。しかし、この〈上級編〉では、具体的な方法や技法上の工夫についてふれることはほとんどない。
本書は、今まで以上にユング派的な立場からアクティヴ・イマジネーションを深めることを目的としている。したがって、アクティヴ・イマジネーションを
内容説明
無意識がつきつける不可解なパラドックスをどう読み解くか。精神分析のプロセスを左右する高度に元型的なイマジネーションを解釈するコツを実践的に示す。
目次
第1章 この道を行きし人あり―時間のパラドックス
第2章 隔てられている神―犠牲のパラドックス
第3章 最初の罪人―意識のパラドックス
第4章 封じられた魂―救済のパラドックス
第5章 誰のものでもない―自我のパラドックス
第6章 未生の王子―不死のパラドックス
第7章 人類の意識のために―超個のパラドックス
第8章 受肉させる魔女―価値のパラドックス
第9章 行きわたる意識―身体のパラドックス
第10章 矮小な人の身で―神のパラドックス
著者等紹介
老松克博[オイマツカツヒロ]
1959年生れ。1984年、鳥取大学医学部卒業。1992‐95年、チューリッヒ・ユング研究所に留学。現在、大阪大学大学院人間科学研究科教授。ユング派分析家。日本ユング心理学研究所シニア・アナリスト。臨床心理士。精神科医。博士(医学)
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感想・レビュー
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