出版社内容情報
真珠湾奇襲から敗戦まで、死地の前線を飛び続けながら太平洋戦争を生き抜いた、伝説のパイロット・小町定が語る真実の戦争。ふたたび歴史の岐路に立つ、現代日本への警鐘。
内容説明
真珠湾攻撃から敗戦まで、最前線で飛び続け、太平洋戦争を生き抜いたパイロット・小町定が語る真実の戦争。歴史の岐路に立つ現代日本への警鐘。
目次
1 海と空で(誇張のない事実を;海兵団へ ほか)
2 まさかの日米開戦―真珠湾、インド洋(日米衝突の真相;真珠湾奇襲の猛訓練 ほか)
3 新しいかたちの航空戦―珊瑚海海戦(五月七日の海戦;初めての夜間戦闘 ほか)
4 戦争の帰趨―第二次ソロモン海戦、南太平洋海戦(出航準備;サッチ戦法 ほか)
5 雪崩を打って―ラバウル、トラック(結婚;ガダルカナルの死闘 ほか)
6 敗戦前後(出なかった復帰命令;特攻隊 ほか)
著者等紹介
川崎浹[カワサキトオル]
1930年、福岡生まれ。早稲田大学文学部博士課程修了。専攻、ロシア文学。早稲田大学教育学部教員を経て、現在は翻訳、著述に携わる
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感想・レビュー
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roatsu
15
数年前逝去された操練49期の零戦搭乗員、小町定氏への取材で綴る個人と海軍航空隊の同時代戦史となる一冊。エース(元搭乗員の方はスポーツ感覚の欧米風なこの呼称を忌み嫌う)でもある同氏は母艦・陸上を問わず多くの作戦に参加・生還しその壮絶な体験を真摯に後世に伝えてくれる。悪しき慣例たる暴力制裁を一切行わず、教官時代に育てた教え子達が前線配属に際して同氏が戦うラバウルをこぞって任地に希望し喧嘩する逸話はその温順な人柄を偲ばせる。零戦、操縦と空戦、士官と下士官、日本海軍と米軍、戦後日本など当事者から多くを学べる好著。2016/02/16
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