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内容説明
海流に乗ってきた梛子の実、砂に埋もれたイルカの骨、不思議なアオイガイ、渚に漂い着いた丸木舟、砂が削ったガラスビン、異国の陶磁器片…いろんな漂着物が語りかける、教えてくれる、自然、社会、民俗、歴史、アート…そして地球のこと。漂着物博士が、わかりやすく案内するすてきなビーチコーミング。
目次
海辺とともに
海流に乗って
椰子の旅
漂着物と文化
いろいろ漂着する
あらそいの漂着物
未来に残したい海
ビーチコーミングを楽しむ
著者等紹介
石井忠[イシイタダシ]
1937年、福岡県生まれ。國學院大学文学部史学科卒業。中学、高等学校教諭、九州産業大学非常勤講師を経て、2013年3月まで古賀市立歴史資料館館長を勤める。福岡県文化財保護指導員、福岡市文化財保護審議会委員など歴任。漂着物学会を立ち上げ、会長を勤める。日本デザイン会議地域文化デザイン賞(1983年)、福岡県文化賞(1998年)受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
39
過去に捕鯨があったエリアに行くと、クジラやイルカの耳骨を探してウロウロしますが、目が悪いので何も見つけられない自分です。色には敏感なのでビーチグラスは面白いものを見つけられるんですけどね…。この本はビーチコーミングの博物史、といった感じ。収集物よりも文章が楽しい一冊です。2024/04/11
ようはん
19
著者の発見した漂着物の紹介だけでなく縄文時代の昔から漂着物の歴史が語られてもおり、中々奥深い内容。漂着物もヤシの実を始めとした南国の種子やクジラだけでなくハリセンボンとかマンモスの化石とか幅広い。2022/05/15
ナディ
17
もっと軽い、イマドキのものを想像していたら、違っていた。いろいろな漂着物や、漂着物についての歴史がわかり、面白かった。2016/10/17
凛
12
「漂着物学入門(平凡社新書)」ではアカデミックにビーチコーミングを感じられたが、本書では文学・歴史的要素が多め。日本書紀や吾妻鏡、江戸時代の文献等から漂着物の項を引用したり、史実を挙げて昔の状況を想像するのはロマンに溢れている。想像力を駆使して時空を超えた浜巡りをしすぎて実際に海を歩こう!とはあまり思わないけど漂着物の素敵さは十二分に伝わってくる。題名と相反する内容な気がするが魅力的だと言い切れる謎な一冊。イラストが沢山あってとても楽しい。2014/12/05
丸々ころりん
11
子供が小さい頃,春先シーグラス拾いが恒例行事 上の子が小5位まで家族で出かけ,夏休みの工作の材料として使ったりしてました。海岸にはグラスだけでなく色々な物は流れ着いている。この本では漂着物=ゴミではなく 歴史や遠くの国人々の生活が見え新しい発見がある。2023/02/20