内容説明
「もう、二度とネコは飼わない」。かたく決心したけれど、愛猫が逝ったあとの心のすきまにはまったのは、糸くずみたいな子ネコだった―。日常の生と喪失を描く表題作ほか、若者のいのちと老人の性、看取りの文化など、日本人の死生観から金子みすヾのエコロジカルな世界まで、温かな視線で軽やかに描く、少し疲れた大人に贈るビタミンエッセー。
目次
桜葬
花のような死生観
若者・いのち
老いのおかしみ
別れの作法
ホスピスを訪ねて
新・看取りの文化
大切な人を失ったあとで
患者の気持ち
病苦と希望
著者等紹介
波多江伸子[ハタエノブコ]
1948年、福岡市生まれ。西南学院大学卒業後、九州大学大学院博士課程修了。倫理学専攻。主に死生学をライフワークに、グリーフケア、バイオエシックス、在宅ホスピスなどに取り組む。現在、福岡市に夫と息子、イヌのメグとネコのメロンとともに住む
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- 和書
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