叢書・エクリチュールの冒険<br> 盲目と洞察―現代批評の修辞学における試論

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叢書・エクリチュールの冒険
盲目と洞察―現代批評の修辞学における試論

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  • サイズ B6判/ページ数 355p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784901477987
  • NDC分類 904
  • Cコード C0010

内容説明

テクストと向きあう“読むこと”の透徹した営みによって、現代における批評の新たな方向性を決定づけた古典。ブランショ、プーレ、デリダらと果敢に対峙し、彼らの洞察そのものが不可避的な内的齟齬への盲目性によって支えられていることを暴く。鋭利な考察が今なお輝きを放つ、イェール学派の領袖の主著。

目次

第1章 批評と危機
第2章 アメリカのニュークリティシズムにおける形式と意図
第3章 ルートヴィヒ・ビンスヴァンガーと自己の昇華
第4章 ジェルジ・ルカーチの『小説の理論』
第5章 モーリス・ブランショの批評における非人称性
第6章 起源としての文学的自己―ジョルジュ・プーレの著作について
第7章 盲目性の修辞学―ジャック・デリダのルソー読解
第8章 文学史と文学のモダニティ
第9章 抒情詩とモダニティ

著者等紹介

ド・マン,ポール[ドマン,ポール][De Man,Paul]
1919年ベルギー・アントワープ生まれ。ブリュッセル自由大学で工学、後に化学を専攻し、哲学や文学も広く学ぶ。1948年合衆国に移住。1960年ハーヴァード大学にてPh.D.取得(比較文学)。コーネル大学、ジョンズ・ホプキンズ大学、チューリッヒ大学などで教鞭を執り、1970年以降、イェール大学比較文学科教授。1983年没

宮崎裕助[ミヤザキユウスケ]
1974年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程(表象文化論)修了。博士(学術)。専門は哲学、現代思想。現在、新潟大学人文学部准教授

木内久美子[キウチクミコ]
1978年生まれ。イギリス・サセックス大学人文学部英文学科博士課程修了。D.Phil(英文学)。専門は比較文学、イギリス・アイルランド演劇、翻訳論、ジャンル論。現在、東京工業大学外国語研究教育センター准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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内島菫

4
批評家たちの「洞察そのものが不可避的な内的齟齬への盲目性によって支えられていること」は、言葉の本性に由来する。言葉自体が最初から二重性を孕んでおり、その二重性が盲目と洞察という形で(批評に限らずどこにでも)現れることを、ド・マンは示している。が、この事は結局、ソシュール以来の構造主義から射程内に入っている事であり、それを脱構築にも応用することにより、どこまでも追ってくる言葉の呪縛を解いたのではなく、呪縛こそが言葉だと宣言しているように見える。2013/09/02

SHIGEO HAYASHI

4
名シェフ、ド・マンの手になるコースメニューは全9品(章)。クセがあるけれど味わいも深い。甘みが感じられても後で辛みがやってくる。取り上げる批評家に対して、高く評価しつつも辛辣な批判も浴びせている。キーワードはタイトルにもなっている「盲目」と「洞察」だけれど、もうひとつ通奏低音となっている言葉を挙げるとすれば「アレゴリー」。アレゴリーとは、それが表象しているものの非在こそを意味する空虚。複雑なテイストをもったこのアレゴリー料理を堪能し、シェフの腕前を十分に測るには、素材をある程度知っておく必要があるけれど↓2012/10/22

ミスター

3
ルカーチの章が、ルカーチの簡潔なまとめになっていてよかった。光当てられる「洞察」なのではなく、危機のなかで逆説的に照射される「盲目」の批評こそド・マンの企てで、そもそもテキストとは本源的に「アレゴリカル」なものであるというのがこのことでよくわかる。ややもすると、単なる穏健主義的な「知的な態度」ともとれるが、別の可能性も読みとれそうなきがする。ただいずれにせよ文字の色を水色にするこたぁねぇよ2019/03/03

aabbkon

2
ただただ装丁のかっこよさで買った。2013/04/21

太陽

0
ハロルド・ブルーム『カバラーと批評』とあわせて読むことで、イェール学派がとらえる修辞学をひもとく糸がおぼろげながら見えてくる。 書物や歴史をとらえることは、誤読や曲解と、なるほど一体するところがあると感じさせる作品。2017/07/24

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