暴力論叢書
権力の心的な生―主体化=服従化に関する諸理論

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  • サイズ B6判/ページ数 277p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784901477956
  • NDC分類 104
  • Cコード C0010

内容説明

私たちの主体形成の過程において、社会的統制の暴力は、外側から一方的に行使されるのではなく、良心/自己叱責といった心的なもののうちに機能する。subjectionという語の二重の意味(主体化=服従化)を徹底的に考察し、そこにおける抵抗の契機を模索する。

目次

第1章 頑固な愛着、身体の服従化―“不幸な意識”をめぐるヘーゲルを再読する
第2章 疚しい良心の回路―ニーチェとフロイト
第3章 服従化、抵抗、再意味化―フロイトとフーコーの間で
第4章 「良心は私たち皆を主体にする」―アルチュセールによる主体化=服従化
第5章 メランコリー的ジェンダー/拒否される同一化
第6章 精神の始原―メランコリー、両価性、怒り

著者等紹介

バトラー,ジュディス[バトラー,ジュディス][Butler,Judith]
カリフォルニア大学バークレー校、修辞学・比較文学科教授

佐藤嘉幸[サトウヨシユキ]
京都大学大学院経済学研究科博士課程修了後、パリ第10大学大学院にて博士号(哲学)取得。現在、筑波大学大学院人文社会科学研究科専任講師

清水知子[シミズトモコ]
筑波大学大学院博士課程文芸・言語研究科修了。博士(文学)。現在、筑波大学大学院人文社会科学研究科専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ヒナコ

5
フーコーが言うように主体になるとは、権力に従属するということであるのなら、人間にはいったいいかなる抵抗の余地が残されているのか? 主体はすでに主体化される最初の段階から、権力に従属することを欲望しているとしたら、この世界に存在している権力関係は恒久的なものであるのではないか? こうしたポストモダン的主体のジレンマへの、バトラーなりの格闘が記録されている。→2020/06/16

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