内容説明
本書では、ハイデッガー、レーヴィット、デリダのテクストと向き合いつつ、美学、政治哲学、倫理学の問いに取り組んでいる。いまだかつてない、万民に開かれた世界を求めるその現象学的思考は、脱構築の身振りと共振する。ヴェテランの半生を詳しく振り返るロング・インタヴューを付し、知られざるその思想的境位を明かす。
目次
作品、現実性、形態―ハイデッガー『芸術作品の根源』に関する覚書
信仰の残余―カール・レーヴィットによる世俗化の概念について
責任、この奇妙なる概念
思考の密度―ヨーロッパ、アメリカ、脱構築
著者等紹介
ガシェ,ロドルフ[ガシェ,ロドルフ][Gasch´e,Rodolphe]
1938年ルクセンブルク生まれ。ベルリン自由大学で博士号取得(哲学)。現在、ニューヨーク州立大学バッファロー校比較文学科教授。英語圏におけるデリダ研究の第一人者として知られる
吉国浩哉[ヨシクニヒロキ]
1972年広島県生まれ。2002年、東京大学大学院英文科修士課程修了。2010年、ニューヨーク州立大学バッファロー校英文科博士課程にて博士号取得。現在、昭和女子大学英語コミュニケーション学科専任講師。専攻はアメリカ文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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