内容説明
数理哲学者としてフランス・エピステモロジーの礎を築き、ナチス占領期にレジスタンスの闘士として銃殺されたジャン・カヴァイエス(1903‐1944)。彼の先駆的業績をその“概念の哲学”のうちに見出し、現代的再評価への扉を開く、俊英による渾身の力作。
目次
序論 「操作」というテーマについて
第1章 カヴァイエスの哲学史解釈と操作概念
第2章 ブラウアーの直観主義と操作概念
第3章 ヒルベルトの公理的方法と概念の哲学
第4章 操作と概念の弁証論的生成
第5章 真理の経験と現象する知性としての数学
第6章 概念の哲学とモノの認識論
結論 「概念の哲学」の未来に向けて
著者等紹介
近藤和敬[コンドウカズノリ]
1979年生まれ。2008年、大阪大学人間科学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(人間科学)。龍谷大学非常勤講師。大阪大学コミュニケーションデザイン・センター招聘研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。