内容説明
古代ギリシア以来の哲学の創設をめぐるハイデガーの思惟と、アウシュヴィッツ以後の哲学の罪責をめぐるアドルノの思考。これらふたつの思想は歴史とどう向き合い、いかに出来事を名づけたか。両者との果敢な対決を通じて20世紀ドイツ哲学の限界を検証する試み。「正真正銘もっとも重要な草分け的書物」(ハーマッハー)の、待望の完訳。
目次
罪責(債務)(運命と犠牲;図像化禁止と弁証法;状況布置と脱‐構成)
創設(原初の御し難さ;勃興と没落;名のもとにとどまること)
著者等紹介
デュットマン,アレクサンダー・ガルシア[デュットマン,アレクサンダーガルシア][D¨uttmann,Alexander Garc´ia]
1961年バルセロナ生まれ。哲学者。ミドルセックス大学教授を経て、2004年5月からロンドン大学ゴールドスミス校視覚文化学科教授
大竹弘二[オオタケコウジ]
1974年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科国際社会科学専攻博士課程修了。現在、南山大学外国語学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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