内容説明
アブラハムの供犠と証しを倫理と宗教の両面から考察しつつ、暴力批判と「責任の逆説」を根源的に分析。オランダ哲学の新境地が、デリダ以後の問いを深化させる。
目次
暴力と証し―キルケゴール的省察(『おそれとおののき』再読;迫害された真理の様相;「躓きの可能性」―殉教を論じるキルケゴール;トートロジーとヘテロロジー―あらゆる他者はまったき他者である;神へ、告別、神の不在;「神」を分身化「二重化」することと神の分身;供犠を超えて)
宗教的畏怖―『宗教と暴力』序論
著者等紹介
ヴリース,ヘント・デ[ヴリース,ヘントデ][Vries,Hent de]
1958年生まれ。オランダの哲学者。現在、アメリカのジョンズ・ホプキンス大学人文学教授
河合孝昭[カワイタカアキ]
1969年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程(哲学専攻)満期退学。2000年にパリ第10大学にてDEA(Dipl^ome d’´Etudes Approfondies)を取得。現在、早稲田大学、鎌倉女子大学、東京電機大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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