ブラック・アトランティック―近代性と二重意識

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  • サイズ B6判/ページ数 460,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784901477260
  • NDC分類 316.8
  • Cコード C0010

内容説明

空間や歴史の伝統的な概念のラディカルな再考。

目次

1章 近代性の対抗文化としてのブラック・アトランティック
2章 主人、女主人、奴隷、そして近代のアンチノミー
3章 「奴隷の時代からのたからもの」ブラック・ミュージックと真正性の政治学
4章 「疲れた旅人を励まそう」W.E.B.デュボイス、ドイツ、そして(非)位置取り/(転)地の政治学
5章 「お慰みの涙なしに」リチャード・ライト、フランス、そしてコミュニティの両義性(アンビヴァレンス)
6章 「伝えられるような話ではなかった」生きた記憶と奴隷の崇高

著者等紹介

ギルロイ,ポール[ギルロイ,ポール][Gilroy,Paul]
1956年生まれ。現在、ロンドン・スクール・オヴ・エコノミクス&ポリティカル・サイエンス(LSE)の社会学部教授。文化研究(カルチュラル・スタディーズ)及びポストコロニアル理論の代表的な思想家。10代でジミ・ヘンドリックスを始めとするブルーズ・ギタリストたちに触発されてギターを手にする。その後、音楽ジャーナリストとして活動する一方、スチュアート・ホールが所長だったバーミンガム大学現代文化研究センター(CCCS)で博士号を取得、サウスバンク大学、エセックス大学、ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジなどを経てイェール大学の社会学部及びアフリカン・アメリカン研究学部の教授を歴任

上野俊哉[ウエノトシヤ]
1962年生まれ。和光大学教授。社会思想史、文化研究、メディア論

毛利嘉孝[モウリヨシタカ]
1963年生まれ。東京藝術大学助教授。文化研究、メディア論

鈴木慎一郎[スズキシンイチロウ]
1965年生まれ。信州大学助教授。人類学、カリブ研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

4
普通難解な本でもこういうことは少ないのだけど、「わからなかった」。。。翻訳のせいではない。2016/06/21

よきし

3
黒人知識人の物語の始まりが僕が思っていたよりも随分早く始まっていたことに驚く。あまりにも黒人、黒人社会、黒人表象について知らないことを改めて痛感する。テーマがブラック・アトランティックだから当然なのだが、対置する存在としての先住民について彼がどのように考えていたのか、気になるところ。2012/11/11

てれまこし

0
国境の縛りから文化を解放するという発想は、今では陳腐かもしれないが、本書を読むと、何でもありの多元主義を拒否して、黒人文化の統一性を擁護するなど、矛盾とも思われるような点がある。これは著者が音楽評論家でもあることと関連しているようで、ジミヘンやマイルスの革新を歓迎しながら、「伝統」に敬意を表せざるをえないのである。「黒人」であり「近代人」でもある「二重意識」を負ではなく正の遺産として継承するデュボイスの思想の延長線上にあるもので、「日本人」でもあり「近代人」でもある我々の悩みにも無関係ではない。2017/07/13

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