出版社内容情報
「人間杉山憲夫として、金丸さんの気持ちを伝えてきました」
金丸信の議院辞職を宮沢首相に伝えた後、マスコミに囲まれた杉山憲夫は言った。
大学進学を諦め、酪農青年から静岡県議会議員の初当選。
不世出の政治家・田中角栄に目をかけられ、金丸信を「オヤジさん」と慕い、竹下登を暖かみのある教師とし、海部内閣で建設政務次官に。
「イッちゃん」と呼ぶ小沢一郎と羽田孜との関係・・・
自民党からの離党・復党、そして自民党団体総局長へ。
政界で平然と泥をかぶり、威張らず、驕らず、信念と情を貫く「人間杉山憲夫」。
激動する国政の修羅場を生き抜く男の壮絶な政界ドラマ。
■第一部 酪農青年から静岡県政のホープへ
高校生でストライキを起こす 6/大学進学をあきらめ杉山家の頭領に 12/不可思議な易者の予言 18/夢を語ってプロポーズ 22/新婚ムードを味わう暇もなく大家族を切り盛り 26/ミカンと煎 で買収容疑 28/妻君子、無事男の子出産 33/破格の待遇で工場長に 34/息子を襲った法定伝染病 41/夢である事業家への一歩 43/満を持して村会議員選に立候補 49/究極の決断「禁酒」を守る 54/町長選出馬要請を固辞 55/三十五歳で県議に挑戦 60/県会議員に初当選 70/尊敬する人物は父親 75/現代版目安箱「在宅日」 78/杉山コンツェルン 82/国立医科大学誘致問題 85/十七日間の中国訪問 90/活躍を支える内助の功 95/田中角栄邸を夫婦で訪問 99/自民党公認候補の声 103/参院選出馬を断念 107/「その友だちを恨むなよ」 111/竹下登の遠回しの口説き 116/ダンプカーが背広を着たような男 119/刺青姿で「唐獅子牡丹」を熱唱 125/養護学校の子どもたちからのプレゼント 129/参院選で功を奏した奇策 140/衆院選の凄まじい戦い 157/捲土重来を目指し再び総選挙に挑戦 181
■第二部 激動する国政の修羅場を7/前立腺癌手術に成功 332/沼津学園の巨額負債 338
■第三部 破れた夢、これからの夢
海部俊樹が新進党初代党首に 344/自民党へ復党 346/金丸と父の死 353/杉山グループ宮沢派に入会 356/小渕内閣発足 362/自自連立政権 364/加藤紘一総裁選出馬 371/強い政治家集団を目指す 377/意外な党三役人事 381/古賀誠の入閣拒否 385/必ず上座に座るひと 386/連立離脱問題 389/小渕首相緊急入院 392/自由党の分裂 394/森首相の「神の国」発言 396/大物政治家の死 400/「加藤の乱」の波紋 402/森首相退陣表明 414/空前の小泉ブーム 416/本当の地方分権 419/夢破れたり 421/静岡がんセンター開院 425/小泉首相は方針転換を 427/政治家人生の集大成 431
あとがき 438
田中角栄、金丸信、小沢一郎、加藤紘一らとの壮絶な政界ドラマ。政界では平然と泥をかぶり、威張らず、驕らず、信念と情を貫く。
内容説明
田中角栄、金丸信、小沢一郎、加藤紘一らとの壮絶な政界ドラマ。政界では平然と泥をかぶり、威張らず、驕らず、信念と情を貫く。
目次
第1部 酪農青年から静岡県政のホープへ(高校生でストライキを起こす;大学進学をあきらめ杉山家の頭領に;不可思議な易者の予言 ほか)
第2部 激動する国政の修羅場を生きる(不世出の政治家・田中角栄;ライバルを押し退けトップ当選を果たす;怪文書の仕掛人 ほか)
第3部 破れた夢、これからの夢(海部俊樹が新進党初代党首に;自民党へ復党;金丸と父の死 ほか)
著者等紹介
大下英治[オオシタエイジ]
1944年生まれ。広島大学仏文科卒業。1969年、週刊文春の記者となり、1981年『小説電通』で作家デビュー
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