内容説明
憲法、土地収用法、補償基準等の沿革・規定を踏まえ、財産権を収用される被補償者の立場に立った生活補償のあるべき姿を論述。被補償者の生活補償を理念に掲げるNPO代表者でもある筆者の実務経験から厳選された補償事例「28例」を紹介。
目次
序章 財産権は幸福追求に対する権利である
第1章 用地補償における基本的生活権の構成(財産権の保障;土地収用法の沿革と生活補償;損失補償基準要綱の沿革と生活補償 ほか)
第2章 生活補償論の若干の証明(生活補償概論;生活補償としての土地の取得補償;生活補償としての土壌汚染地の取得補償 ほか)
第3章 生活補償の具体的適用(「正常な取引価格」と「土地市場の不完全性」;正常な取引価格と鑑定評価による「正常価格」;収益還元法 ほか)
著者等紹介
田辺愛壹[タナベアイイチ]
1958年金沢大学法文学部卒業。1993年筑波大学大学院修士課程(企業法学)修了。元・明海大学不動産学部教授、同大学院不動産学研究科教授
海老原彰[エビハラアキラ]
1973年早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。1974年東京都庁入都。公共事業のための用地取得、国土利用計画法に係る審査に従事。1993年不動産鑑定事務所を開業し、損失補償の実務を中心に活動。現在、株式会社都市総合マネジメント代表取締役。用地取得および移転再建の支援のための「NPOリロケーション・アドバイザリー・サービス」代表。不動産鑑定士、ファイナンシャル・プランナー、東京都施行市街地再開発審査会委員、収用委員会、各自治体、地区用地対策連絡協議会研修講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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