内容説明
土壌汚染地の初期調査から詳細調査までの手順と浄化費用の具体例を最新のデータに基づいてわかりやすく紹介。“あなたの土地は汚染されているか?”―だれでもできるリスク評価と簡易分析法を地質汚染診断士が図表と写真を使ってやさしく解説。不動産評価・売買の実務担当者が必ず知っておくべき土壌汚染地の鑑定評価の手法を詳解。スティグマ(心理的嫌悪感)が及ぼす不動産への被害とその測定方法をCVM(仮想市場評価法)によって実証的に検証。企業の土壌汚染リスクのケーススタディとリスクマネジメントの一手法である環境保険を海外の事例を交えて詳解。
目次
第1章 土壌汚染の診断・浄化費用(地質汚染;わが国の地質汚染の歴史 ほか)
第2章 土壌汚染の法的検討と不動産ビジネスへの影響(土壌汚染の事例とその法対応の考え方;汚染者負担原則と無過失責任 ほか)
第3章 不動産鑑定評価とその運用の方向性(土壌汚染と不動産鑑定評価;不動産鑑定評価基準の改正 ほか)
第4章 心理的嫌悪監(スティグマ)が及ぼす不動産への被害と法的解釈(土壌汚染の財産的被害をどう考えるか;スティグマ被害をどう考えるか ほか)
第5章 企業の土壌汚染リスクと環境保険(土壌汚染のリスク;汚染問題のケーススタディ ほか)
著者等紹介
川口有一郎[カワグチユウイチロウ]
1991年東京大学にて工学博士の学位取得。1996年英国ケンブリッジ大学土地経済学科客員研究員、明海大学不動産学部教授(1996~2004年)を経て、現在、早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授。日本不動産金融工学学会副会長、アジア不動産学会理事、東京大学空間情報科学研究センター客員教授等を歴任
和田信彦[ワダノブヒコ]
東京教育大学大学院理学研究科修士課程修了(地質環境学)。北海道立地質研究所環境工学科長を経て、現在、和田技術士事務所所長。技術士(応用理学)・地質汚染診断士。全国で地質汚染の調査・対策に関する技術指導・技術管理にあたる
広田裕二[ヒロタユウジ]
慶応大学商学部卒業後、財団法人日本不動産研究所入所。米国コロラド州私立デンバー大学院ビジネススクール留学(不動産・建設管理修士)等を経て、現在、同研究所環境プロジェクト室主席研究員。不動産鑑定士。国土交通省宅地・公共用地に関する土壌汚染対策研究会委員、社団法人日本不動産鑑定協会調査研究委員会基準検討小委員会土壌汚染対策ワーキンググループ専門委員等を現歴任
大岡健三[オオオカケンゾウ]
早稲田大学卒業後、茨城大学大学院理工学研究科博士後期課程にて環境地質学を研究。現在、AIU保険会社スペシャリティーライン保険業務部長。早稲田大学講師(環境問題と保険)、法政大学講師(リスクマネジメント)、茨城大学講師(環境リスクマネジメント)、社団法人産業環境管理協会・環境サイトアセッサー資格制度運営委員等を現歴任
本間勝[ホンママサル]
明海大学不動産学部卒業。日本大学大学院理工学研究科博士前期課程不動産科学専攻修了(工学修士)。住友石炭鉱業株式会社住宅事業本部においてマンション開発などを経験後、明海大学大学院不動産学研究科不動産学専攻博士後期課程において土壌汚染の法政策研究を行い、不動産学博士号を取得。現在、明海大学不動産学部講師。永松法律事務所勤務。実務に役立つ研究を目指す。専門は環境法、不動産法。(社)日本不動産学会、日本土地環境学会会員
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