That’s Japan
「国境なき医師団」が行く

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  • サイズ A5判/ページ数 136p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784901391344
  • NDC分類 369.9
  • Cコード C0030

内容説明

「国境なき医師団」は、民間医療援助団体として80の国や地域にスタッフを派遣している。貧困な政治や資源の争奪が、飢餓や虐殺、民族浄化、難民を生み続ける現場で、生命がけで人道援助活動を続けている。「国境なき医師団」は、使命感と「拒否の論理」で強く結ばれている。時にラディカルに政治の変革を迫るのは、その解決抜きに飢えと病気に苦しむ人々の救済がないことを知っているからだ。著者は、「国境なき医師団」の一員としてスリランカやボスニア・ヘルツェゴビナで診療に従事し、医師の倫理や人道援助の意味を問い続けてきた。西洋とアジアの深い溝も味わった。しかし、個々人の使命に支えられた活動が、世の中を、政治を変える原動力になるという確かな手応えも得た。貫戸は本書で、これからの新しい世界を担うNPO・NGOの活動に、多くの示唆を提示している。

目次

私たちの待合室には何千万もの人々がいる
「たかがNGO」が力をもつ
NGOが世界を変える

著者等紹介

貫戸朋子[カントトモコ]
京都市生まれ。東京女子医大卒業後、ジョンズ・ホプキンス大公衆衛生大学院で修士課程修了。産婦人科医。京大付属病院などを経て93年に国境なき医師団に参加、スリランカとボスニア・ヘルツェゴビナの人道医療活動に従事。その経緯は『国境なき医師団・貫戸朋子』(KTC中央出版)にも詳しい。03年からは特定非営利活動法人「国境なき医師団日本」のプログラムディレクターとして世界と日本、現地間の調整役をこなし、国内ではホームレス支援プログラムを立ちあげている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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kan

23
日本人で初めて国境なき医師団に参加した貫戸朋子氏を授業で扱うので読んだが、MSFの組織的課題や医療支援の多様な問題を知ることができた。西洋人が作った西洋人のルールで回る西洋至上主義と無意識の差別の中、日本人の立ち位置と工夫、そして割り切りが印象的だ。MSFや医局で「非主流」を経験したからこそ広く物事が見えるのだろうと思う。スリランカでもアフリカでも、「白い顔」でない日本人は現地の人と心が通じ合うことが多いという。日本は西洋になれないのだから、日本ならではの立ち位置を育てていけばよいのではないかと感じた。2023/08/29

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