内容説明
元治元年十月、筑前藩主黒田長溥による長州周旋の続行が決まる。月形に対長州工作の指揮を命じ、それは後の薩摩長州連合の嚆矢となる。三条実美ら尊攘五卿、高杉晋作、西郷隆盛、木戸孝允、中岡慎太郎、土方久元、早川勇、渡辺昇、野村望東尼ら多くの人々の関わりにより全ての礎となるも、慶応元年六月の「乙丑の獄」により筑前勤王党は壊滅。月形は謹慎、九月入牢、十月に斬首となる。…三十年にわたり膨大な一次資料を読み解いた「薩長連合」の正史を知る著者渾身の一冊。
目次
第1章 生い立ち
第2章 政治活動の開始
第3章 幽閉
第4章 藩庁工作の模索
第5章 月形派の藩庁進出
第6章 征長中止のために
第7章 薩長和解工作
第8章 藩論分裂
著者等紹介
力武豊隆[リキタケトヨタカ]
1952年佐賀県生まれ。1971年佐賀県立佐賀西高等学校卒業。福岡市役所に勤務の傍ら、独学で幕末政治史を専攻。2010年福岡市役所退職。以後、自宅において研究と著作に専念。明治維新史学会会員、福岡地方史研究会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。