内容説明
松下竜一は海辺のまち“中津”に暮らし子どもたちのための本をたくさん書いた。生きとし生けるものに思いをめぐらし物語をつむぐ日々。「やさしい作家がなぜ?」と批判する人もあった彼の環境保護活動も、その延長線上にあった。やさしさを守るためには強大なものを相手に戦わなくてはならないことがあることを彼は知っていたのだ。松下竜一、『豆腐屋の四季』それからの話。
目次
第1章 松下竜一の児童文学 解題(童話;児童小説・児童向けノンフィクション)
第2章 松下竜一の児童文学(その出発;松下竜一の読んだ児童文学;庄野潤三のこと;宮沢賢治体験)
資料
著者等紹介
中野隆之[ナカノタカユキ]
1955(昭和30)年、福岡県生まれ。國學院大学文学部文学科に学ぶ。専攻は民俗学、近代文学。1978(昭和53)年より福岡県の県立高校の国語科教諭として三十七年間教鞭を執る。その間、宮沢賢治の作品、特に童話作品について研究を進める。宮沢賢治学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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