寺子屋新書<br> 農業で子どもの心を耕す

電子版価格
¥550
  • 電書あり
  • ポイントキャンペーン

寺子屋新書
農業で子どもの心を耕す

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 189p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784901330435
  • NDC分類 375.6
  • Cコード C0237

出版社内容情報

農業は人間の暮らし、つまり人間の“いのち”を支えるもっとも基本になる営みである。そこには人間と自然、食といのち、労働と生産など人間の暮らしに不可欠なさまざまな要素がある。多様な人と交流しながら土や泥に触れ、食物をつくるなかで、子どもたちはしだいに心を開放しさまざまなことを学びとっていく。そして、子どもの新鮮な視点とエネルギーが、地域に活気をもたらし、農業を活性化させる──田んぼを借りての米づくり、農家に泊まって作業を体験するファームステイなど、注目を集める子どもの農業体験の実際をレポートする。小泉武夫氏のインタビューも収録。

第1章 いま、なぜ農業体験か
第2章 地域のよさを再発見
第3章 農業を通じて人の輪が広がる
第4章 「生きる力」を育む
第5章 農業体験のすすめ

 いまの子どもたちは、第三者の大人とふれあうことがほとんどない。私の子ども時代のように見知らぬ大人から叱られることなどけっしてないのだろう。
 しばしば農業体験の現場では、農家の人たちやボランティアの大人たちが子どもたちを真剣に叱る。これは、農作物を上手につくるためということもあるが、農作業によっては危険が伴うことがあるからだ。ちゃんと子どもたちを叱ることのできる大人を目の当たりにすると、私自身が叱られているようで居心地はよくないが、反面、「なかなかやるな」とうれしくなる。ここでは子どももお客さんではいられないのだ。大人と子どもがしっかり向き合うことができるのも机上で得た知識や小手先だけの技では太刀打ちできない体験の場ならではといえる。

土と交わり人と交わる体験が、子どもを農業を元気にする!

内容説明

農業は人間の暮らし、つまり人間の“いのち”を支えるもっとも基本になる営みである。そこには人間と自然、食といのち、労働と生産など人間の暮らしに不可欠なさまざまな要素がある。多様な人と交流しながら土や泥に触れ、食物をつくるなかで、子どもたちはしだいに心を開放しさまざまなことを学びとっていく。そして、子どもの新鮮な視点とエネルギーが、地域に活気をもたらし、農業を活性化させる―田んぼを借りての米づくり、農家に泊まって作業を体験するファームステイなど、注目を集める子どもの農業体験の実際をレポートする。

目次

第1章 いま、なぜ農業体験か(農業には魅力がいっぱい;地域のさまざまな組織が連携―富山県礪波市立林公民館「土の子会」 ほか)
第2章 地域のよさを再発見(地域のパワーを見直す;住んでいる地域に自信がもてる―JA信州みゆき「あぐりスクール」 ほか)
第3章 農業を通じて人の輪が広がる(さまざまな世代の人たちとの交流;心強い協力態勢が決め手―千葉県我孫子市立我孫子第二小学校 ほか)
第4章 「生きる力」を育む(暮らしのなかの知恵と技を知る;もうひとつの学校―岩手県湯田町「ポラン農業小学校」 ほか)
第5章 農業体験のすすめ(子どもたちに「土育」を―小泉武夫さんに聞く;子どもたちの未来につなげよう)

著者等紹介

蜂須賀裕子[ハチスカヒロコ]
1953年、東京生まれ。都立武蔵丘高校を経て武蔵大学人文学部、和光大学人文学部卒。編集者を経てフリーライターに。女性、子ども、食、農業をテーマに人物インタビューを基軸としたルポを雑誌や新聞等で手掛ける。(社)地域社会計画センター客員研究員として全国の農村、農家の聞き取り調査なども行なう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。