出版社内容情報
蒔田 晋治[マキタ シンジ]
著・文・その他
長谷川 知子[ハセガワ トモコ]
イラスト
内容説明
おんなじことをくりかえすうちに、それからだんだんどきりがやんで、言いたいことが言えてくるのだ。はじめからうまいこと言えるはずないんだ。はじめから答えがあたるはずないんだ。
著者等紹介
蒔田晋治[マキタシンジ]
1925年、静岡県生まれ。静岡第一師範学校卒。1945~85年、公立小・中学校に勤務。主として版画教育、作文教育、卓球指導に携わる。日本教育版画協会、日本作文の会に所属し、実践を続けてきた
長谷川知子[ハセガワトモコ]
絵本作家・画家。1947年、北海道生まれ。武蔵野美術短期大学デザイン科卒業。日本児童出版美術家連盟会員。主な作品に、『ひつじぐものむこうに』(サンケイ児童出版文化賞、文研出版)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Aya Murakami
123
通院先(精神科)の本棚で手に取った本。 間違いながら学習…、試行錯誤がテーマの絵本でした。 間違った子を笑いものにして教室全体が委縮。思考停止の仕組みのわかりやすい実例ですよね。まさに今のネット社会です。思考停止した悲しい社会は嫌です。そう思いながら読み終わりました。2018/10/21
Willie the Wildcat
105
ちょっとした勇気。周囲の支え。教師にばかり責任を押し付けるのではなく、親はもちろん、社会が支える。本著購入時と今では、次男も大きく変わった。シンガポールの異文化に揉まれ、自分を伝えることを身につけたみたい。(そうせざるを得なかっただけ!とも言えるが・・・。)絵も、子供のそんな不安、一生懸命勇気を出すところなど、心情が伝わる温かみ一杯。本著の好きなところは、子供の笑顔。数え切れないくらいの笑顔!2013/08/11
chimako
88
地元新聞に紹介されたらすぐにリクエストが入り、他校から借りて読む。良い絵本です。その通りです。知らないことを教わるのが、そして考えてるのが学校なのだからまちがえて当然なのです。だけど、みんなまちがえたくない。恥ずかしいとか、バカにされるとか、笑われるとか。そんなときに、このお話の先生のように「神様でさえまちがう世の中 ましてこれから人間になろうとしているぼくらがまちがったって なにがおかしい あたりまえじゃないか」と言ってくれたら心強いね。長谷川知子さんの絵もとてもいい。天使たち可愛い!2021/06/14
しゅわ
74
【図書館】おすすめ読み聞かせ絵本リストより。「教室はまちがうところだ」「まちがった答えを言おうじゃないか」という、とてもシンプルだけど大切なことを訴える一冊。先生や子供達のいきいきとした笑顔のおかげで、押し付けがましく&しつこくなく、メッセージがストレートに伝わってきます。子供の頃、みんなに笑われるのが嫌で緊張しまくっていた身としては、心が軽くなりました。大人になっても、常に間違わないように!と縮こまるよりも、時には恥をかいてでも失敗し、そこから学ぶことが大切なのかも!?2015/07/16
nana
69
読友さんのレビューをみて子供と読んでみた。 間違えてもいんだよ。こんな教室ならたくさん意見を言えるかも。 読み聞かせに最適です^ ^2018/11/05