アナーキスト群像回想記―大阪・水崎町の宿 大正三年~昭和二十年 サブロー少年覚え帳

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  • サイズ A5判/ページ数 270p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784901318457
  • NDC分類 309.028
  • Cコード C0036

内容説明

父、逸見直造が大正十年に「借家人同盟」(労働者無料相談所)を開き、連日の運動家たちの来訪により、子供のころから社会運動に影響を受けたサブロー少年。兄、逸見吉三と共に支えあった苦難の日々。サブロー少年が、大阪・水崎町の宿を拠点として、訪れたアナーキストたちの群像を回想する。

目次

1 水崎町の宿(はじめに―水崎町の宿宿泊者・休憩者名簿について;「水崎町の宿」―亡き兄、吉三への供養として;心に残る人々―サブローの眼を通して;「水崎町の宿」おわりに)
2 大正・昭和期の大阪に於ける社会運動家群像回想(宿泊者・休憩者名簿(著者自筆)
大正・昭和期の大阪に於ける社会・労働・水平運動活動家群像
水平社創立前後の活動家)

著者等紹介

宮本三郎[ミヤモトサブロウ]
1907(明治40)年大阪市水崎町に生まれる。別名サブロー。大阪市電争議高野山篭城、サッコ・ヴァンゼッティ処刑反対、東京印刷工組合などの争議やデモに加わり、逮捕される。ギロチン社事件の中浜哲、伊藤孝一への差し入れに3日にあげず通う。26年大阪合成労働組合に加盟。28年昭和天皇即位の予防検束にあう。兄逸見吉三と二人ともに逮捕されることの家族の負担の大きさを考え、以後運動の前面から退き、製本工場で働く。敗戦後、大阪書籍労働組合の執行委員、堀内鉄工所書記長を務めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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naftan

1
社会運動家のたまり場だった著者の家に来訪した人物について回想をまとめ発行した私家版2冊の合本。 演説会場の壇上屏風の陰臨監席に警察署長,高等課長が陣取り演説開始から5分もたたないうちに「弁士注意」「弁士中止」の繰り返しでどんどん弁士が入れ替わる。それに我慢できず弁士控え室の窓を開けて外の入場できなかった人に向かって勝手に演説を始める弁士達。遂には「演説中止」の声が下るも、聴衆は「官憲横暴」と座り込んで動かない。署長「解散」の怒声とともに会場外に待機していた巡査連が乗り込み聴衆を文字通り蹴り出していく。2012/09/28

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