内容説明
今なお多くの読者を魅了し続ける永井荷風。その作品群のうち、東京をテーマにした数々の随筆は、震災や戦争、身内との確執、多彩な女性関係といった作品背景の中で、都市論であり私小説でもあるという独特の存在感を放っている。小石川、深川、荒川放水路、玉の井、そして市川へ…都心を背に、東へと向かう荷風。作品をトレースしながら、荷風の視線が捉えた東京を探る、街歩きの試み。
目次
第1章 『伝通院』片手に小石川散歩
第2章 『礫川〓〓(しょうよう)記』片手に再び小石川散歩
第3章 『深川の散歩』片手に深川散歩
第4章 『元八まん』片手に砂町散歩
第5章 『放水路』片手に荒川散歩
第6章 『寺じまの記』片手に〓(ぼく)東散歩
第7章 『葛飾土産』片手に真間川散歩
著者等紹介
岩垣顕[イワガキアキラ]
1967年富山県生まれ。1990年日本大学芸術学部卒業。会社勤務の傍ら、休日は街歩きを楽しむ。現在、東京都豊島区在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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