内容説明
私たちは詠んできた、精緻なことばの工芸品―和歌に嵌め込まれた、日本の美の定型を詳しく知らせる、味わうときも歌作りにも役立つエッセイ。
目次
1 季節の和歌(深山には松の雪だに消えなくに都は野辺の若菜つみけり/詠人知らず;大空は梅の匂ひにかすみつつくもりもはてぬ春の夜の月/藤原定家;山里の春の夕暮来てみれば入相の鐘に花ぞ散りける/能因;春すぎて夏来にけらし白妙の衣ほすてふ天の香具山/持統天皇;いつとても惜しくやはあらぬ年月をみそぎに捨つる夏の暮かな/藤原俊成 ほか)
2 冷泉家の和歌(共通の季節感に浸る;春を詠む;暮れゆく春;夏;五月雨のころ ほか)
著者等紹介
冷泉貴実子[レイゼイキミコ]
昭和22年、冷泉家第24代為任の長女として京都市に生まれる。第25代為人夫人。京都女子大学文学部東洋史学科(日本史)卒業。同大学院修士課程修了(日本史専攻)。現在、公益財団法人冷泉家時雨亭文庫常務理事。冷泉家和歌会で冷泉流歌道を指導、各地でも和歌に関する講演などを行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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