内容説明
みやびの世界はどのようにして生まれたのだろうか。論文と物語で探究する、平安文学の深層。
目次
第1部 源氏物語試論「草々」(源氏物語の美意識―「みやびか」と「ゆほびか」を中心に;源氏物語の異質の時間;夕影 逆光の構図―若菜巻の一断面;浮舟をめぐる天上の光―その神話的位相;源氏物語の文体―浮世巻、若紫巻における共通の発想の回路)
第2部 「みやび」への道―新伊勢物語(奈良、春日の里;伊都内親王の願文;若紫の狩衣;阿保親王を偲んで;蔵人職の重み;「みやび」の道へ;二条に響く笛の音とともに;漂泊の旅へ;武蔵野よりの便り;京に戻って;復活の季節;葛のような恋心;布引の滝;狩の使い;猪の院の桜;応天門の変;みやびなる入内;大原野の行啓;伊勢を地を離れて;異国へのまなざし;雲林院の逍遙;小野の雪;電撃的御代がわり;紫草の世界)
著者等紹介
細木郁代[ホソキイクヨ]
1941年、北九州市生まれ。中学・高校を関西で過ごす。聖心女子大学文学部卒業。71年より7年間を海外、西欧と東欧で過ごす。中古文学会、和歌文学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。