内容説明
萌実―23歳。趣味・ショッピング、合コン。職業・公認会計士。恋と監査は、真剣勝負!企業経営や会計世界の解説、つい最近起きた不正会計などを織り込んで、リアルな世界を彷彿とさせてくれる。カッキーと萌ちゃんのコミカルな展開があり、とても楽しく読める。ショートストーリーなのに、トリッキーな構成と落ちがあって、「ウマイ!」と思わずにいられない。ときに小説は物事をリアルより面白く、わかりやすく伝えることになる。エンタテイメントとエデュケーションの要素をほどよくミックスしたすばらしい読み物だ。
著者等紹介
山田真哉[ヤマダシンヤ]
一般企業に就職後、公認会計士二次試験に合格。大手監査法人勤務のかたわら、執筆活動や講演活動を行っている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
105
エンターテイメント性を強く意識しすぎている感じがしています。読み物としては面白くなっているのですが、その分野や本来の会計学的な部分の解説が少なくなっている気がしました。一つの話をもう少し長くしてもらっていて細かい会計的な部分を入れていっていただければと感じました。2015/11/12
Nobuko Hashimoto
21
さらさらっと読了。1冊目よりも面白さが減ったように思った。恋愛っぽい要素とかファンタジーっぽい要素を盛り込むとか、小説として楽しませようというもくろみが強まっているからかな。会計監査から、企業の怪しい行動を暴いていくときの説明もわかりにくくなっているような気がする。読み散らかしてしまったからかもしれないけど。2023/01/09
手押し戦車
15
会計の内容でビジネスの内容を見抜き、数字から物語をほぼ正確に読み取りビジネスプランを見抜く技術、洞察力が経営や投資には重要になる。小売や製造は原価計算を平均法で出して売れない高級な商品の仕入れ原価を財務上で下げるのに安い商品を沢山仕入れ平均原価を下げる手法は会社は無駄な在庫とお金を使い投資家には成果を欺く行為になり雇用が崩れて行く。監査は財務だけで無く、経営や投資家、社員の長期視点で数字を読み取り現場の数字が将来に及ぼす影響を正直に伝え、経営者の意見である財務に意見を言える人こそ監査として誠実だ。2014/12/28
タックン
15
この本のシリーズも2冊目。会計士の仕事の大変さも、緻密さも良くわかる作品です。新しい装丁が発売されているので、古い装丁の本書シリーズはとてもお買い得な価格で購入することが出来ました。監査に入っていくと次々と起こる、会計的な事件ほんとに、勉強になります。宝石屋のからくりなのどは、まず、知りえないからくりでした。神戸のことも書いてあり、阪神大震災を経験し、ルミナリエの意味をしっている自分でさえも、この章は、人ときました。会計で、知ることの出来ることの奥深さに圧倒されています。2014/08/09
のり
10
会計士の業務が少しわかりました。赤字を黒字に見せるからくりや、印鑑の偽造。探偵みたいなこともするのですね。簿記の勉強を始めたので興味深く読ませてもらいました。他の本も読んでみたいです。2015/01/11