出版社内容情報
序章 画工+浅草+競馬
第1章 馬券偽造入門
第2章 換金マニュアル
第3章 最強のパートナー
第4章 逮捕の予感
第5章 公判
第6章 塀の中
1ミリ四方に66個の点を書く、そのアナログ技術 が、面白い。
えんぴつは「ステッドラー104-6」、湿度45%、そのこだわり が、面白い。
馬券換金も幾らまでならJRAはノーチェックか、その研究心 が、面白い。
いつでも一人。でも、女に裏切られて逮捕。その一匹狼さ が、面白い。
3度の逮捕、裁判で馬券偽造を認めたがらないJRAとの戦い が、面白い。
JRAの「余剰金」を騙しているんだから、ってその開き直り が、面白い。
内容説明
天才偽造師が挑んだ百発百中“夢馬券”!室内湿度45%―。環境はいい。いよいよ「ステッドラー104‐6」の登場だ。針の先端のように研ぎ澄まされた究極の色鉛筆が、1.5秒にひとつ、時を刻むかのような正確さで、総数5000個のドット(網点)を刻印していく。呼吸も、瞬きも、止む時間帯だ。…死んだ馬券が生き返る瞬間…。それも万馬券として…。
目次
序章 画工+浅草+競馬
第1章 馬券偽造入門
第2章 換金マニュアル
第3章 最強のパートナー
第4章 逮捕の予感
第5章 公判
第6章 塀の中
著者等紹介
中山憲治[ナカヤマケンジ]
昭和15年福井県生まれ。中学卒業後、上京。浅草の印刷会社に就職し、画工(デザイナー)の卵としてスタートを切る。昭和38年独立、デザイン工房を立ち上げる。昭和46年、馬券の偽造に手を染める。以後、偽造歴は約10年におよぶ。その間2度の逮捕を経て、昭和58年、有価証券偽造・同行使・詐欺の罪で山形刑務所に服役する。昭和62年出所後、再度、商業デザインの道をこころざし、現在、一流企業のロゴ・看板等の制作に励んでいる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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