内容説明
江戸時代末期、二百数十年続いた鎖国の世、お吉は下田に来航したハリス(初代駐日本アメリカ領事)の世話をする係を命じられました。そのために人々から「あなたは日本人じゃない」という意味で「唐人」と差別的に呼ばれたのです。しかし宝福寺に残る逸話の数々は、彼女がとても強く美しい心をもった「やまとなでしこ」であったことを物語っています。『武士道』の著者、新渡戸稲造はそんなお吉のために「からくさの浮き名のもとに枯れ果てし君が心はやまとなでしこ」という歌を残しました。
著者等紹介
石垣直樹[イシガキナオキ]
昭和40年3月生まれ。静岡県下田市出身。東京の会計事務所に5年間勤務し、平成3年に帰郷。下田商工会議所に3年間勤務の後、平成6年4月に社団法人伊豆下田法人会の事務局長に就任し、現在に至る。平成20年4月、宝福寺住職とともに「伊豆龍馬会」を立ち上げ、現在副会長を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。