内容説明
世界の帽子愛好家を魅了してやまない、ボルサリーノ。その150年間の歴史をひもとく時、一流とは何か、ブランドとは何かを静かに語りかけてくれる。本書は、単にボルサリーノという一老舗企業の歴史を著した本ではなく、帽子をとおしてみた、150年間にわたる一大モード史なのである。
目次
ジュゼッペ・ボルサリーノ小伝―稀代の名工と世界的帽子メーカーの誕生
1870年代のボルサリーノ―革命児登場 最高の技術と最新のファッション
1880年代のボルサリーノ―海外への飛躍と山高帽
1890年代のボルサリーノ―量産すれど濫造せず セミ・ハード・ムーヴメント
1900年代のボルサリーノ―新世紀の鼓動 ソフトに、ライトに、自由に
1910年代のボルサリーノ―第一次大戦を迎えて ゼニット 完璧なる銘品
1920年代のボルサリーノ―ジャズ・エイジの喧噪とニュー・デザイン
1930年代のボルサリーノ―国際感覚と民族帽 すべての大陸に帽子を被せる
1940年代のボルサリーノ―超絶技巧の奇蹟 大戦期のモード
1950年代のボルサリーノ―100年目の帽子造り スポーティ・ダンディ
1960年代のボルサリーノ―芸術家たちの愛した帽子
1970年代のボルサリーノ―映画『ボルサリーノ』と無帽派時代の男の矜持
1980年代のボルサリーノ―現代史が被った帽子 ゴルバチョフのソフト帽
1990年代のボルサリーノ―ジョニー・デップの不思議な帽子
ボルサリーノ工場訪問記―ボルサリーノが生まれるまでの物語
著者等紹介
出石尚三[イズイシショウゾウ]
1944年香川県高松市生まれ。1964年、ファッション・デザイナー、小林秀夫に入門。1968年に独立後、主としてメンズ・ファッションの記事を執筆。服飾評論家。ファッション・エッセイスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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