目次
対話による解決こそが必要
竹島/独島の対話を成り立たせるために
歴史的真実と国際法的証拠を巡る食い違った見解―独島問題再考
竹島/独島は日本の教科書にどう書かれているか
独島・竹島問題の包括的解決のための提言
領土問題を教育でどう扱うべきか
歴史認識と教科書における独島問題の位置
資料 竹島/独島問題の教科書記述
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
がんぞ
3
交渉においては、代償を与えない限り相手が変化することは期待できず、相手を「こちらの思うような形」にするために、こうした本も有益だと思う。『韓国』が19世紀から存在したように(実に統一も未だし、独裁者も韓国=米国の保護領傀儡も統一を望んでいない八百長対峙)、許英蘭は(やや理性的思考でラスク書簡を念頭に)「サンフランシスコ条約にも参加できなかった南朝鮮が何故第三国の意見に従わねばならないのか」と言う、国際司法裁判所の裁定に委ねられる機は熟している。おそらく日中の和解は成立し梯子をはずされた反日言動で没落は近い2014/08/04
Takao
2
2010年10月1日発行(初版)。本書は、竹島/独島問題の平和的な解決をめざして2009年2月21日に開催された、日韓共同の市民・研究者によるシンポジウムの記録。この問題についてはある程度「知ってるつもり」だったが、新たな知見が得られた。それは、江戸幕府も、明治初年の新政府も「韓国」による領有を認めていたこと、また韓国側の主張にも問題があること(池内敏論文)。政府としてはどちらも譲歩できない。「我が国固有の領土」と繰り返すのではなく、植民地化の経過を含めて、市民レベルの研究・対話が求められると思った。2019/09/05