内容説明
こんな再会があるだろうか?看護婦の私のまえに、かつて憧れたチップが患者としてあらわれたのだ。しかも、チップは癌に冒されて余命いくばくもなかった。魅力的でいつも輝いていた彼に、なぜこんな運命が?さらに、チップを追って彼の昔の恋人もやってきたことから、私の動揺は広がっていく。死を目前にしながらも、懸命に生きるチップの姿に想いをつのらせ、私は長い孤独な人生で初めて愛というものを知る。幸福感とチップを失う恐怖のあいだで揺れる私に、やがて彼はあまりに重い決断を迫るが…愛する人が死を迎えるとき、いったいなにができるだろうか?全米ベストセラー作家が優しさに満ちた筆致で紡ぐ、哀しくもあたたかな物語。
著者等紹介
バーグ,エリザベス[バーグ,エリザベス][Berg,Elizabeth]
1948年、ミネソタ州生まれ。1985年に《ベアレンツ・マガジン》のエッセイ・コンテストに優勝したことから創作活動に入る。「ニューヨーク・タイムズ・マガジン」や「グッド・ハウスキーピング」など、雑誌を中心に短編やエッセイを発表した後、1993年に処女長編の『ケイティの夏』(福武書店)を刊行し、その瑞々しい感性で一躍脚光を浴びる。第二長編の『永い眠りにつく前に』(ベネッセ)はアメリカ書店協会賞にノミネートされ、「ニューヨーク・タイムズ」のベストセラー・リストにランクインした。その後も長編を発表するたび全米ベストセラー・リストをにぎわせる人気作家の一人である
茅律子[カヤリツコ]
東洋女子短期大学卒、英米文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
田中寛一
星落秋風五丈原