いつまでも、変わらずに

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  • サイズ B6判/ページ数 284p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784901142663
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

こんな再会があるだろうか?看護婦の私のまえに、かつて憧れたチップが患者としてあらわれたのだ。しかも、チップは癌に冒されて余命いくばくもなかった。魅力的でいつも輝いていた彼に、なぜこんな運命が?さらに、チップを追って彼の昔の恋人もやってきたことから、私の動揺は広がっていく。死を目前にしながらも、懸命に生きるチップの姿に想いをつのらせ、私は長い孤独な人生で初めて愛というものを知る。幸福感とチップを失う恐怖のあいだで揺れる私に、やがて彼はあまりに重い決断を迫るが…愛する人が死を迎えるとき、いったいなにができるだろうか?全米ベストセラー作家が優しさに満ちた筆致で紡ぐ、哀しくもあたたかな物語。

著者等紹介

バーグ,エリザベス[バーグ,エリザベス][Berg,Elizabeth]
1948年、ミネソタ州生まれ。1985年に《ベアレンツ・マガジン》のエッセイ・コンテストに優勝したことから創作活動に入る。「ニューヨーク・タイムズ・マガジン」や「グッド・ハウスキーピング」など、雑誌を中心に短編やエッセイを発表した後、1993年に処女長編の『ケイティの夏』(福武書店)を刊行し、その瑞々しい感性で一躍脚光を浴びる。第二長編の『永い眠りにつく前に』(ベネッセ)はアメリカ書店協会賞にノミネートされ、「ニューヨーク・タイムズ」のベストセラー・リストにランクインした。その後も長編を発表するたび全米ベストセラー・リストをにぎわせる人気作家の一人である

茅律子[カヤリツコ]
東洋女子短期大学卒、英米文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

田中寛一

18
訪問看護婦って日本でもあるのだろうか。何人もの患者の家を回る看護婦のマイラが主人公。学生の時には誰にも見向きもされなかったが、訪問看護婦として患者からは慕われていたことが伺える。高校時代多くの女子からチヤホヤされマイラも憧れていたチップが、患者の一人に。マイラは患者からやチップからもマイラの献身ぶりを伺える素敵なプレゼントを受けた。マイラは残すものは何もないと言っていたが、多くの人の心に残してるはず。死を前にしたチップの思いやりが伝わった。私はどんな行動が取れるだろうか?2014/05/19

星落秋風五丈原

2
一番光ったのが助言するクライアントのデウィッド。看護婦が身近にいます。だから、マイラの決断に対しては、 「命を救う助けをする看護婦がそんな事をしていいのか?そんな決断を していいのか?」と読んでいてどんどんたまらなくなりました。 いくらフィクションだからってこの展開で終わっていいはずがない、とも。 だから死と隣あわせにある地域に住んでいるからこその 彼の助言は「その通りだ、よく言ってくれた」と本当にほっと しました。きっと、物騒な地域に住んでいるからこそ、命があることの 意味を良くわかっていたのでしょう。2005/12/27

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