内容説明
伝説の秘剣“グリーン・デスティニー”に想いを託し、今、運命との闘いがはじまる―19世紀初めの中国、許されぬ愛に苦悩する2組の男女がいた。武侠の英雄としてその名を轟かせるリー・ムーバイとその女弟子シューリン。官吏の令嬢でありながら武術を操る美しき娘イェンと若き盗賊の頭ロー。太古の力に満ちた伝説の秘剣をめぐる死闘、裏切り、復讐のドラマのなか、激しくぶつかる剣の音と、互いにつのる愛は次第に強く、激しくなり―。中国武術とラブ・ストーリーを融合した、一大スペクタクル小説。
著者等紹介
王度蘆[ワンドゥールー]
北京の貧しい満州人家庭に生まれる。20代から小説を書き始め、武侠精神とラブ・ストーリーをひとつにしたその作品は、後世の武侠小説に多大な影響を与えた。映画は彼の同名小説『臥虎蔵龍』の4部作のうちの3部作目をもとに制作。これは“隠れる虎、うずくまる龍”を意味し、社会的な外面の下では何か別のことが起きているということを示唆している
百瀬しのぶ[モモセシノブ]
1967年東京生まれ。日本大学芸術学部文芸学科卒。フリーライター。主なノベライズ作品にウォン・カーウァイ/エリック・コット監督「初恋」、フルーツ・チャン監督「メイドインホンコン」、2000年秋公開の山田洋次監督「十五才 学校」など
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