内容説明
タヌキは昔ばなしの主人公として、よく登場しますが、多くは人を化かしたり、いたずらをしたり、悪いことばかりします。でも、この本に登場するタヌキは、お人好しで、楽天家で、そのうえ恩を忘れません。親切なくずやさんを助けようと、すすんで見世物になり、陽気なしぐさで、たちまち人気者になってしまいます。茶釜から手足を出したタヌキが、ひがさをさして綱渡りをしたり、踊りをおどったりするなんて、なんとも愉快ではありませんか。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紫
2
せかい童話図書館第4巻。昔話には結構毒が強いものも多いなと思うけど、これは誰かが死んだり人をいじめたり敵討ちをしたりする描写もなく、楽しく読める。息子が2歳になったばかりの頃から気に入っていて、定期的に読んでほしいと持ってくる。綱渡りをするタヌキの表情が何とも言えない愛嬌があって好き。2021/07/08
