内容説明
初めて明かされる全貌!井上靖の長編山岳小説『氷壁』のモデルになったナイロンザイル事件。
目次
氷壁・ナイロンザイル事件の真実(挑戦;疑惑;波紋;決着)
資料編
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミノムシlove
9
1tの力が掛かっても切れない、という謳い文句。従来のマニラ麻製ザイルの欠点をカバーする全く新しいものが発売されたら一体誰が疑うのか。性能を信じ命を預けたナイロンザイルはいとも簡単に切れた。その絶望や恐怖を考え目前が暗くなった。その悲劇に輪をかける誹謗中傷にさらされながらも真実追究に邁進できたのは、揺るぎない自信と誇りだと言う事が読みとれる。ザイルの扱い方が未熟だったと放言したものはおそらく言いっ放しで何の反省もなく死んだのだろう。そして何よりメーカーのもとイカサマ実験をした者は、最後までいろいろ➡ 2024/01/11
ミリオン座
0
大企業・マスコミ・日本山岳会・大学の実験室までが事実を歪める経緯は、60年前もPL法が施行された現代も変わりません。 ナイロン・ザイル事件とは何か、井上靖の「氷壁」は如何にドラマチックなフィクションであったかを知ることができます。2013/03/30
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