内容説明
任侠路線から新たな高倉健が誕生した。作品を選び、苦悩の人間像を演じる演技派へ転身。健さんは生涯愛したチエミの死を乗り越え、新しい世界を目指して一人流離(さすらい)の旅に発つ。
著者等紹介
嶋崎信房[シマザキノブフサ]
ペンネーム=赤神信。1945年生まれ。東京都出身。日本大大学芸術学部文芸学科卒。東京スポーツ新聞社入社。文化部時代は映画記者として映画を取材。1975年オール読物推理小説新人賞佳作を受賞。東京スポーツ新聞社退職後作家・文筆家に転身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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fwhd8325
9
伝説のように漏れ聞いていた高倉健さんの姿があり、一方でこの著書にあるような隠されていたエピソードがある。どれも高倉健という国民的な俳優であり、小田剛一であることに間違いないだろう。上下巻を通じて、ところどこにある誤字がどうも信憑性を低くしてしまっている感は否めないのだが、時代を作った俳優の、そして映画界を紐解くにはなかなか面白いと感じた。2015/04/22
ハザマー
2
久し振りに高倉健さんに関する書籍読んだが、会話ずっと横で聞いていたような内容であり、確かにそんな言動、行動するだろうなと頷けた。2025/07/14
アーク
2
高倉健さんって、器用さと不器用さの両方を併せ持った人だったんだな。不器用さはあくまでイメージ。生まれ持ったユーモアで周囲のスタッフを笑わせたり、はたまたロケで自分だけ椅子に座らなかったのは気遣いではなくストレッチのためだったりと、あくまで仕事に人生を捧げて名が売れながらも、江利チエミへの愛を貫き通した生涯が本書に描かれている。細かな点の真偽はさておき、健さんならあるだろうな、と思わせる内容だね。惜しむらくは、誤字が特に上巻に多かったこと。推敲を希望。2015/03/26
ammy
1
この世に脇役の人なんて誰もいない。皆、自分の人生の主役である。脇役があるのは映画やドラマだけです。 2017/11/06
尾原道場
1
江利チエミさんとのことは辛いなあ。2017/09/02