内容説明
1994年にデレク・ジャーマンがエイズで他界した。2002年、著者が彼の庭があるイギリス南東部の海岸、ダンジネスの浜を訪れて浮かんだイメージを、断片のまま描いた25枚の絵を集めた画集。
著者等紹介
小渕もも[オブチモモ]
イラストレーター。桑沢デザイン研究所研究科卒業。パッケージデザイナーを経て、80年代にフリーランスのイラストレーターとして独立。『原宿パレフランス』などの広告イラストをはじめ、女性誌『WITH』の「美しき性」の連載など雑誌のイメージイラスト、絵本の挿絵、舞台美術や衣装デザインの傍ら、個展でオリジナル作品の発表を続けている。現在はロンドン、サンフランシスコ、N.Y.などを放浪しながら滞在先での作品創りを中心に活動中
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
13
英国の映像作家デレク・ジャーマンにインスパイアされた「絵本」です。 出会いと別れという、夏の日の恋をジャーマンの思い出の場所と重ね合わせて、さまざまな心の動き、思いを詩と絵によって、ひとつの空間にまとめあげています。 繊細な心の吐露に、読者として共鳴し心揺さぶられる作品ではありますが、ちょっと感傷的になってしまいました。 絵の所々で現れる点線は、時空をつなぎとめる鉄線なのでしょうか。 脆さをつなぎとめる思いの線なのでしょうか。2024/12/04
かおりーぬ
5
宇野亞喜良さんのご紹介でイラストレーターの小渕ももさんにお会いして、大人の絵本を編集させていただくことになりました。とても素敵なイラストに、最初はももさん以外の方の文章を、という案もあったのですが、私はぜひももさん本人に、と依頼して、とても楽しい本づくりでした。 デレク・ジャーマンが住んでいたダンジネスの浜辺を訪ねた著者のイラストと文章がとてもとても切なくて、大好きな本になりました。2003/05/31
もちもむ
1
詩画集、写真もあり。冬の夜明けの砂浜で、貝殻を探すような本。2013/01/17




