内容説明
ローカルなヨーロッパから、アラブ/ユダヤ、マグレブ、アフリカを経て、インド、ベトナムへ―。無二の音楽経験が織りあげる世界の新たな地政学。多数のライブ、CDに触れつつ、ワールド・ミュージックを再定義し、グローバルな世界でのポピュラー音楽の可能性を示す。
目次
音楽の現地へ
合言葉は「オクシタニ」―もうひとつのフランス・ポピュラー音楽の国
地中海に響く望郷の歌―リリ・ボニッシュ「オリエンタル」
ケルト傍流の可能性―「ブルターニュの声」ヤン=ファンシュ・ケメネール
アフリカは歩み続ける―フレデリック・ガリアーノと新伝承派の歌姫たち
フレンチラップ素描―闘争から覚醒へ
マグレブ・オルタナティヴ―グナワ・ディフュジオンかスアド・マッシか
世界のヴァリエテを謳歌するために―現実派シャンソンの「詐欺師たち」
ヨーロッパ現代音楽の現代性―ジョルジュ・アペルギスの作品を一例として
グローバル化に根ざすエイジアン―タルヴィン・シン/スシーラ・ラーマン
鎮魂・慈悲・転生―フン・タン&グエン・レ的越僑歌謡
著者等紹介
昼間賢[ヒルマケン]
1971年生まれ。パリ・ソルボンヌ大学DEA取得、早稲田大学大学院博士課程修了。早稲田大学非常勤講師。専門は、フランス両大戦間文学文化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。