内容説明
せんそうってべんりだね、ひとをころしてもだれにもしかられない。戦争という“悪”を見つめた谷川俊太郎の静かなメッセージ。ラジカルな文と、ポップな三輪滋の絵が融合したこの本が、今私たちに問いかけるものは?
著者等紹介
谷川俊太郎[タニカワシュンタロウ]
1931年東京生まれ。52年、第1詩集『二十億光年の孤独』を発表。詩のほかにもスヌーピーの翻訳など幅広い活躍を続けている。さまざまな画家とコンビを組んで絵本も発表している
三輪滋[ミワシゲル]
1941年愛知県生まれ。デザイン制作会社などを経て68年、フリーのイラストレーターとして独立。77年、小説「ステンドグラスの中の風景」で第45回文学界新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
83
戦争絵本。男の子が机の上で「戦争ごっこ」をしている。ふと気づくと周りには何もなくなって・・・。ちょっとこわい。▽展示会で立ち読み2023/08/01
かおりんご
41
絵本。かなりシュール。せんそうごっこで遊んでいるつもりが・・・高学年くらいから考えさせるにはいいかも?小さい本なので読み聞かせには適さないけれど、紹介したい本です。2016/01/05
yumiha
32
ずいぶん昔に読んだので再読。本がコンパクトになっていたのに若干違和感。また、谷川俊太郎だったのか、と改めて知る。タイトルは「ごっこ」だけれど、子どもの遊びというよりも、戦争そのものの側面を鋭くえぐりだしている。つまり、大人も「ごっこ」的戦争に付き合わされるちゅうことか?某首相のおじいさんへの思い入れにつき合わされて?そして、真ん中へんの「ぼくは死なない」。そう思っているんだよね。みんな巻き込まれるのに、自分だけは何とかなってほしい・・・なるかもしれない・・・なる、と思い込みたがる哀しさを突き付けられる。2015/10/18
どあら
30
図書館で借りて読了。絵が怖い…😱2022/09/02
gtn
30
「せんそうってべんりだね」「でも、ぼくはしなない」とつぶやく少年。だが、そう感じるのは為政者であり、庶民ではないはず。2021/04/17
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