内容説明
生い立ちから主要な症例、エディプス・コンプレックス、ユングとの対立、宗教嫌いの素顔まで。そうか!フロイトはこんな人だったのか!!―思わず納得する、王道の入門書。
著者等紹介
マイエール,コリンヌ[マイエール,コリンヌ] [Maier,Corinne]
1963年、スイス・ジュネーヴ生まれのエッセイスト、精神分析家。歴史や時事問題など、分野を横断するノンフィクションを十数冊発表している
シモン,アンヌ[シモン,アンヌ] [Simon,Anne]
1980年、フランス生まれ。アングレーム美術学校とパリ国立高等装飾芸術学校で学ぶ。2004年、アングレーム国際漫画祭で「若い才能」賞を受賞し、2006年、初のコミック作品『冥府のペルセポネ』(日本語版なし)を出版
岸田秀[キシダシュウ]
1933年、香川県生まれ。「人間は本能が壊れた動物である」という前提から、自我や家族、歴史、国家、セックスにいたるまで「幻想」に支えられて成り立っているという「唯幻論」を提唱(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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anco
15
精神分析の創始者フロイトの生涯について説明されたマンガ。精神分析とは抑圧された欲望を解放し、理解しようとすること。これらはすべて喜び。さまざまな症例とエディプス・コンプレックスやユングとの対立などについて書かれていました。フロイトとは「喜び」という意味。2015/09/04
ねこ
9
絵が可愛い。フロイトって無意識を発見した人っていうだけの認識しかなかったけど、これ読んで色々知れてよかったです。2015/09/04
またの名
7
「先生に会いたくて遠くから来ました。子供たちはどう育てればいいのでしょうか?」「どう育てようと、うまくゆくことはありません」などというフロイトのシニカルな達観を、絶妙に再現。シュールレアリズム的な芸術寄りの漫画ながら、エッセンスの大事な部分をよく強調できてるのはフランス的。「エディプスを演じる去勢する母親、抑圧されたものの回帰…同性愛のカップルに育てられた子供は落ち着きがない」「アホらしい! 私の名を使って何という馬鹿なことを! 失せろ!」と現世の濫用に憤慨する天国のフロイトは、実際に言ってそう感が強い。2022/01/31
アルタイル
6
フロイトや精神分析に触れる一冊としては読みやすい。理論などを詳しく学ぶにはまた別の本に触れるのも良い。2014/12/07
Sleipnirie
5
精神分析を作ったフロイトの伝記漫画。 とてもコミカルで宗教に反発する姿とか面白いネタいっぱいあるけど、理論の方は他の入門書を読んだほうが分かりやすいかも。あと、解説担当である岸田秀の文章からフロイト一番大好きっぷりがめっちゃ伝わってくる。2014/04/12